辟雍NEWS
第5回学校等訪問事業 成城学園初等学校
第5回東京学芸大学と辟雍会の共催事業の学校等訪問事業「先輩と一緒に学校に行こう!」は、今年は第1回目として9月20日(金)に成城学園初等学校において実施されました。この時期にしては気温30度越えの暑さ、真夏の余韻が残っています。
成城学園は一つのキャンパスに幼稚園から大学まであり、初等学校はその一角にあります。緑の樹木がそれぞれの校舎を囲み、子どもたちが遊び場として楽しむ池もあります。ちょうどザリガニとりに出かける児童にも出会いました。自然環境豊かなキャンパスで自然に親しむ学校生活はこの学校の特色に一つ。また、個性を大事にすること、人間関係を大事にすることなどの教育方針を語る髙橋丈夫校長は本学卒業生(数学科)。親しみやすさの故か、学生からの質問が次々に出ました。数学教育、インクルーシブ教育、不登校児童への対応、探究的な学び、5・6年児童希望者のオーストラリア留学など多岐にわたる話題に及びました。
授業観察のあと学生は各教室に招かれ、楽しい昼食タイムを過ごしました。また、この日偶然のイベントに参加することになりました。パリ・オリンピックでのレスリング女子68kg級で銅メダルを獲得した尾﨑野乃香選手(卒業生)の報告会がありました。ホールに集まった児童全員の合唱で祝福されるその様子はまさに成城ファミリーの一コマでした。
この学校は大正時代の新自由教育運動を推進した教育学者・澤柳政太郎によって1917年に創設されました。その教育理念と現在における実践は、学校教育をめざす学生たちのよい刺激になったのではないかと思います。
参加した学生は12名(1年5名、2年4名、3年2名、院生1名)、引率者は大学から見世千賀子准教授、辟雍会からは荒川悦雄理事、小澤一郎理事でした。(小澤一郎)
写真1 学校の正門(桜橋門)
写真2 髙橋丈夫校長の学校説明
写真3 理科室見学
写真4 参加者一同